バラエティ番組に出演されているお二人のくすっと笑えるゆるい雰囲気がすきです。
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阿佐ヶ谷姉妹の本、なんかあったら読みたいな~
もっとお二人のことが知りたいし、絶対に面白いに違いないと探して見つけたのが「阿佐ヶ谷姉妹ののほほん二人暮らし」(幻冬舎文庫)です。
お二人、意外と似ていない
本を読むまでは、お二人共「姉妹」とつけるぐらい本当に姉妹のように似ているし、性格もそっくりなんだろうな~と思っていました。でもエッセイから知ったのは、お姉さんの渡辺江里子さんは犬っぽくて、妹の木村美穂さんは猫っぽい。
面白い文章がかけなくて泣いてしまうお姉さんと、お姉さんのために普段は作らない「甘い」カレーを作っておいてくれたミホさん(「エッセイとカレー」)。こんなにほっこりして面白い文章もたくさん悩んで書いてくださっているんだと思うと、なんだか優しい気持ちになります。
一緒にいすぎてちょっと距離を置きたいミホさんによる「エリコ過多」の発言。一緒にいるのが平気だったんじゃないんだ…あんなに似ているのに…読む前のイメージと違うのはミホさんです。エリコ過多は頻繁に登場しています。一人の時間がないとイライラされてるタイプなんだろうなと思って親近感がありました。
お二人の面白い距離感やそれぞれの人間味を感じられる1冊です。
特に面白かった点
その中でも私が面白くてつい読み返してしまうのが、お姉さんの渡辺江里子さんの書かれた「内見珍道中」の一幕。引っ越しのため内見するも、なかなか決まらないお二人に営業の方がしびれを切らしたあとの文章のこちら
日頃から男性に猛プッシュかけられる経験もなく、その営業力にかえって引いてしまった私達。
まるで甲斐性なしの父親の借金取りへの娘の対応みたいに「すみません、あと一晩だけ待ってく下さい」なんて返答をして、翌日お電話で丁重にお断りしました。
阿佐ヶ谷姉妹ののほほん二人暮らし 内見珍道中
借金取りへの娘の対応…ちょっと昭和な感じというか、学生の頃、祖母と見た火サスの再放送を思い出しました。(火サスにそんなシーンがあったか覚えていませんが…そんな雰囲気ありますよね)
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「あら」とか「~したいわ~」とか、表現が面白いんですよね
安心感のある本
テレビですでにお二人が隣に住んでいるのを知っていましたが、お隣に決まるまでの様子や、一緒に暮らしているときのちょっとイライラしている姿も「あーそれは気になりそう」と共感します。
日常と独特な面白い表現で、ギャッと驚く展開がない安心感で楽しく読めます。
一気に読んではもったいないと寝る前や仕事の帰りに読みました。文章を書くならこんなふうにくすっと笑えて読んだ人が癒やされる内容を書けるようになりたいものです。
話をしているような書き方なので、疲れて本を読めない人にもおすすめ。むしろ癒やされる。
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