Kindleでふらふらなにか面白い本はないかしら~と探しているときに見かけた1冊。「ゆるふわ無職」さん・・・「ゆるふわ」で「無職」?
ここ数年、ゆるふわ副業とか、何かと「ゆるふわ」を見かけるし、ガツガツ厳しい感じがないし、大学のオープンキャンパスで学生が笑顔で学校を紹介するような「いい学校ですよー」みたいな雰囲気を感じがして、つい見たくなってしまう言葉の「ゆるふわ」
まさか無職とくっついて、しかも著者名?
ジャケ買いならぬ、著者名買い?で手に取りました。
寝そべり族はミニマリスト?
そもそもタイトルにある「寝そべり族」は中国の中年層~若者を中心にとなった生活の仕方でこんな基本方針らしいです。
- 家を買わない
- 車を買わない
- 恋愛しない
- 結婚しない
- 子供を作らない
- 消費しない
中国の貧困層から勝ち上がっていくために人生をかけて勉強をしても、すでに富んでいる人たちと競争するには狭き門で、やっと大学を出たとしても、社会でも競争を続けなければならない。その大変な生活から距離を置いてミニマリストな生活や田舎での生活を選んだのが寝そべり族だそうです。
中国の田舎と都会の隔絶したイメージがなかったので、そうだったのか中国!とびっくりしました。寝そべり族も、言葉通り寝そべってるだけなのかと思っていたので、山登りに行ったり旅行に行ったり時々働いたり、読書をしたりというスローライフな生活だとは思いませんでした。
寝そべり族は中国の競争社会にのるのをやめた中年層から若者の間で広がった生活の方法
必要な分だけ働くこと
第三章の「寝そべり族の生活」の中で、ゆるふわ無職さんの言葉が衝撃、かつ考えさせられる一文があります。
寝そべり族マニュアル なるべく働かないで生きていく 第三章 寝そべり族の生活
だいたい、世の中の人たちはちょっとおかしい。無理な労働をして、ストレスや暴飲暴食で体を壊し、その病気になった体を、わざわざ稼いだお金で治療する。掘った穴をまた埋めて、疲弊しているようなものだ。それならばはじめから無理に働かなければいいのである。
働くという常識を疑う言葉で、自分の働き方はどうなんだと振り返るきっかけになりました。個人的には、仕事は「お金を稼ぐこと」かつ「人の役に立つこと」だと思っています。
好きなことを仕事に!できればいいですが、そもそも好きなことって…?と思考が始まりそうなので割愛。ありがとうと言われるとか、勉強したことが活かされると満足感がありますし、社会と繋がる方法が仕事ですよね。
そうは言っても週3日くらいのゆるい働き方がしたい…
実家ぐらしも一つのライフスタイル
そしてもう一つ。「実家ぐらし」というと社会人なのに?と思われそうと思っていた私に勇気が出た一文がこちら。
寝そべり族マニュアル なるべく働かないで生きていく 第三章 寝そべり族の生活
「実家ぐらしという生活スタイルは問題ないが、ネットの意見にあたふたしている姿はダサい」である。
実家ぐらしではなく、ルームシェアをされているゆるふわ無職さんですが、「みんながやっている」ことではなく、自分がやりたいように選んでいるからこその言葉ですよね。
社会人なのに実家ぐらし?結婚しないの?子供は?などと年齢が上になってくると、よく言われる言葉ですが、同じ立場の方がいらっしゃれば「それがどーした」と思って自分の好きなように選択していきましょう!
生き方を考える本
タイトル・著者名のインパクトで読んでみた1冊でしたが、常識を疑う目を持つことの面白さを気づかせてくれた1冊でした。
生活にお金は必要。
でもそれがストレスなら働き方を変える・転職する・無職になってみる、どれをとっても自分の選択で誰に何を言われても「それがどーした」で好きに生きてもいいかもしれませんね。
働くのに疲れた方におすすめ。想像外の生き方をしている方がここにいますよ
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